ファイル処理の調整(X-Finder/Tablacus Explorer)
今回のファイル処理の調整では、古いAPIのSHFileOperationの代わりに後継のインターフェイスであるIFileOperationが使えれば使う様にしました。
サイズの巨大なファイルやネットワークを使う場合に設計が古いSHFileOperationでは無駄にキャッシュをしたりして遅くなってしまっていたのが、IFileOperationでは解消されて結構速くなるとのことです。
とはいってもSHFileOperationとIFileOperationでは使い方が結構違うので、X-Finder/Tablacus ExplorerではIFileOperationでSHFileOperationをエミュレートする関数を作成して置き換えることにしました。
Tablacus Explorerのソース(TE.cpp)ではteSHFileOperationというのがその関数になります。
完璧なエミュレートという訳ではないですが、手軽に差し替えできますし、MIT ライセンスなので勝手に使って頂いて構いません。
※戻り値が成功が0(S_OK)というの以外は違っていたり、ワイルドカードやFOF_WANTMAPPINGHANDLEを指定した場合はAPIのSHFileOperationを実行します。
X-FinderでもDelphi 6でほとんど同じような関数を作成しています。
工夫している点としてはFO_MOVEでFOF_MULTIDESTFILESの際に同一フォルダであれば、移動ではなく名前の変更で処理している所です。そのため、X-FinderのNumbering:を使った連番化で、今までは元に戻すの表示が「元に戻す - 移動」だったのが「元に戻す - 名前の変更」になりました。